Sire

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オランダにおける児童虐待への関心を高めることを目的に制作されたFlashサイト。Sireというオランダの非営利のNGO団体が、広告やWebのクリエイティブエージェンシーの協力を得て制作・運営しているそうです。

このサイトは一旦見始めると、時間がかかります。児童虐待の実態を全て伝えるために、(一度そのコンテンツを見終えるまでは)メニューによるブラウジングはできないようになっています。それにも関わらず、僕は最後まで飽きずにじっくり見ることができたのは、各コンテンツのクオリティとインタラクティブによる仕掛けが洗練されていたおかげだと思います。

サイトテーマに忠実かつ洗練されたインタラクティブ
サイト全体のコンセプトとして、「虐待されている子供の多さ」を伝えるためのインタラクティブが用意されています。児童虐待のような深刻なテーマを伝えるのに、洗練されたデザインやインタラクティブは不謹慎なのでは?と思っているような人たちには、このサイトを見せてあげると良いかと思います。

数字の重み
各コンテンツとも、その被害の多さを数字を使って効果的に伝えています。僕個人が、「 が伝える情報は全く信用しないけども、Webは真実を伝えている」という、かなりWeb性善説に基づくバイアスがかかっているかもしれませんが、それを差し引いても、「最初に数値を表示させる→その数値は○○の虐待を受けている子供の数なのです。」という数値の見せ方は効果的だと思います。

数値に信頼性を持たせる工夫
ネタバレしてしまいますが、コンテンツを最後まで見ると、その確認として、サイトのアクセスカウンタを自分でカウントアップするという仕掛けが用意されています。自分でカウントアップするという行為により、自分以前のカウンター値にも、リアルな訪問者を意識できるます。スキップできない長いコンテンツを最後まで見た人たちが、自分も含めてこんなにいるのだと実感でき、カウンターの数値への信頼性も高まります。そしてその信頼性はサイト各所で使われている、他の統計データの数値への信頼にも繋がります。
補足:サイト入口のカウンター値は、目を開く動画にあわせてカウントアップしますが、ページを更新すると戻ってしまいます。どうやらアクセス時のカウンタは、正確な訪問者数(サイトを最後まで見た人)で、その後は、目を開く動画に合わせて勝手にカウントアップするロジックになっているようです。

そうそう何回も見るサイトではないけれども、確実に訪問者の意識改革の手助けになるし、その訪問者が知人に教えたくなる(その仕掛けもきちんと用意されている)サイトですね。

同じSireが作った、姿の見えない大人による児童虐待のTVCM。

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