Home > diary > バグを裏技と思っていただく

バグを裏技と思っていただく

ファミコンの時代の「裏技」は、制作者が意図的に仕組んでおいたコマンドではなく、本当にプログラムのバグをついた裏技があり、その裏技を実行した結果、ファミコンをリセットしないと戻らないというものもありました。そういう「裏技」は事前にファミコン雑誌を読んで知った内容を意図的に再現するとか、データをセーブする仕組みが登場する以前のカセットに多かったこともあり、「バグへの怒り」ではなく「何かいけないものを見てしまった嬉しさ」が勝っていたような記憶があります。

企画者の立場として「人に教えたくなるコンテンツ」いわゆる「バイラル・バズ(このキーワード使うの恥ずかしい感じするけど・・)」には興味があるのですが、その手段として「裏技」的なものを Flash に持ち込めないかと思ったりもします。「このサイト、ここをこうするとこうなっちゃうんだぜ!笑かすよなぁ。」みたいなことって人に言いたくなるんじゃないかなぁと。

もちろん「怒り」>「嬉しさ」になってしまってはいけないので、

  • ショッピングカートの途中とか、苦労して入力してきた作業をリセットさせてしまう。
  • バグのせいでクライアントの信頼を下げてしまう。
  • ブラクラのように Flash コンテンツ以外にも影響を与えてしまう。

という状況では使えないので、気軽に楽しめる感じの個人作品コンテンツが仕込み先としては適当でしょう。

そうやってユーザー側に「バグを裏技として許容してもらえる」雰囲気を普及させるもう一つのメリットは、最近減ってきているらしい個人作品 Flash を少しでも盛り上げるきっかけになるんじゃないかなぁと。

今時の Flash コンテンツを作ろうとすると、ローディングバーは実装しないといけないし、映像流すならビデオプレイヤー作ったり、ボタンはマウスオーバーで変化させて分かりやすいようにしたり、いちいちトゥイーンした方が Flash っぽいから実装してみたり etc... 肝心の作品のキモを作るまでの道のりが長くなってしまうので、どうしても手が動きにくくなります。作品自体はコマ送りアニメだけで作れそうなのに、ローディングをつけないとまずそうな雰囲気のせいで、わざわざ ActionScript を勉強するハメになるとか、そういうのもったいない。ファミコンカセットの時代にはローディングバーなんてなくて、画面上に「しばらくお待ちください」の表示だけだったり、それすらなくてただ真っ黒な画面だったりしてましたが、子供の僕はそれでも文句言わずに待ってた気がします。要はその先のワクワク感さえ抱かせればいい。それが難しいのだけどw。

もちろん、デバッグに注力するプロ意識をなくして OK よという意味ではなく、参入&公開障壁が高いせいで面白い Flash コンテンツが生まれにくくなるのはもったいないという意味で。

ユーザーは6秒待たされたら次のページにいってしまうとか言われてますが、最近はソーシャルブックマークの普及により「知人が面白いとコメントしていたから見てみる or 総ブックマーク数」がきっかけでアクセスすることが増えたので、知人のコメント次第で僕は意外に待てますよ。

みんな初等教育で Flash(Processing) やればいいのにと本気で考えている僕は、そういう雰囲気の中から「一発芸的な Flash 作品」の総数がもっと増えればいいのになと思ってたりします。


と理屈っぽく書いておけば、これから自分が個人作品作る時にごまかしやすくていいかなと。どうしても一人で作ると予期せぬバグが潜んでしまう。
「おお〜。そんなバグあったんだ。よく見つけましたねw。」って言いたい。(in バグ取りしてる土曜の朝)

Comment:0

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

Remember personal info

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.trick7.com/blog/mt-tb.cgi/687
Listed below are links to weblogs that reference
バグを裏技と思っていただく from trick7.com blog

Home > diary > バグを裏技と思っていただく

持っている Flash & ActionScript 関連本の中から、自分的おすすめの読む順番をご紹介。各書籍のレビューは books カテゴリからご覧頂けます。
この順番でどう?(AS3.0)
  • Adobe Flash CS3 詳細! ActionScript 3.0 入門ノート (DVD付)
    Adobe Flash CS3 詳細! ActionScript 3.0 入門ノート (DVD付)

    デザイン方面からFlashデビューして、そのままAS2.0を使うようになった人が、難しいと評判のAS3デビューする時の最初の1冊として、とにかく目を通しておくと良いかと思います。プログラミング経験の少ない方でも、サンプルをじっくり読めば、ゼロからのAS3デビュー可。
  • ActionScript 3.0 アニメーション
    ActionScript 3.0 アニメーション
    洋書「Making Things Move!」の日本語訳本。ActionScript3.0で数学的アニメーションを作ることがメインテーマなのですが、前半部分でAS3.0の基礎を分かり易く解説されています。後半の重力, IK, 3D表現等のアニメーション解説も楽しい。僕はこれのAS2.0洋書版を読んでFlashの面白さに気付きました。
  • Essential ActionScript 3.0 (Essential)
    Essential ActionScript 3.0 (Essential)

    900ページ以上ある相当分厚い本。基礎からOOPまでを解説。ほぼ網羅しているので、これを抑えておけばAS3博士になれそう。
  • Actionscript 3.0 Cookbook
    Actionscript 3.0 Cookbook

    ActionScript3.0のリファレンス本。問題とその解決法が1ページぐらいで細分化されているので空いた時間にちょっとずつ読み進められる。WebでAS3のソースを見て勉強する時の字引としても使う。ただ、時期的に初期の本なので、AS3自体が仕様変更してたりするので正誤表は必読。
  • Object-Oriented Actionscript 3.0
    Object-Oriented Actionscript 3.0

    7/23に発売されたFlash&OOP本。AS2.0版は持っているのだけど、オブジェクト指向の初歩的な解説から入って、後半は僕の理解を超える難度になっていきました。今度こそ理解できるか?
この順番でどう?(AS2.0)
  • Foundation Actionscript Animation: Making Things Move (Foundation)
    Foundation Actionscript Animation: Making Things Move (Foundation)

    スクリプトでアニメーションさせる方法を学べる。プログラムの知識というよりも数学や物理の知識が必要。バネの表現や3D表現など、汎用性の高いテクニックを身に付けられ、個人の表現力をレベルアップするのに最適。参考までに、僕が調べた英単語リスト。2007年4月に、AS3対応版も発売されました。
  • ゲーム開発のための数学・物理学入門 Beginning Math and Physics for Game Programmers
    ゲーム開発のための数学・物理学入門  Beginning Math and Physics for Game Programmers

    「Making Things Move!」の世界を突き詰めたい人用のステップアップのための本。行列や物理運動、2D/3D表現。Flashの本ではなく、じっくり読むタイプの本なので、あとまわしにしてもいいかも。
  • Flash 8 Essentials
    Flash 8 Essentials

    Flash8の新機能を紹介。全10章が独立した構成で、興味のある部分から読めます。フィルタやビットマップ、ビデオの使い方とかを、基礎から順を追って理解していけるので、ゼロからスクリプティングできるようになる。僕はビットマップ関連の作業の際のリファレンスとして常用しています。
  • .fla―Idea of Flash Creation
    .fla―Idea of Flash Creation

    上の本でFlash8の基本を身に付けて、それをどう面白い表現に落とし込むかを学べます。深津さんの、試行錯誤・実験しやすいスクリプティング、クラス設計に凄さを感じました。YouTubeやFlickrのAPI、PHPとの連携記事も。
  • FLASH ActionScript 2.0入門完全ガイド+実践サンプル集 [CD-ROM付]
    FLASH ActionScript 2.0入門完全ガイド+実践サンプル集 [CD-ROM付]

    ここまでで表現力が付き、テンションが上がるので、その勢いで難解なオブジェクト指向に挑戦。プログラム経験のない人がいきなり英語のOOP本を読むのは厳しい。この本で継承とかインターフェースとかポリモーフィズムとかの用語を理解しておくといいかも。
  • オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―
    オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―

    Flashの本ではありませんが、OOPの概念を気軽に読めるボリュームで解説してくれます。英語と日本語のOOP用語の対応を図るためにも「Object-oriented Actionscript for Flash 8」と併読するのがおすすめ。なんとなく読んでおくだけでも結構違うのでは。
  • Object-oriented Actionscript for Flash 8
    Object-oriented Actionscript for Flash 8

    前半はOOPの利便性や基本の紹介。デザインパターンやMVCの理解。13章からグッと難しくなって大変。Flash8対応。
  • Essential Actionscript 2.0
    Essential Actionscript 2.0

    上の本よりもさらにOOPプログラマ向け。同じOOP本ということでやや重複しており、こちらはMX2004時代の本なので見送ってもいいかも。分かりやすい英語で良著。この本のAS3版が出たら間違いなく買い。

Page Top