- 2009-05-02 (土) 23:15
- diary

イラストレーターの中村佑介さん(ブログはこちら)の講演会に行きました。
アジカンのアートワークでいつも作品は拝見していたのですが、それ以上の事前知識はあまりなく参加させていただいたのですが、とても面白い講演会でした。
(※会場撮影OK、ブログにどんどん書いてください by バンタンのイベント運営様 とのことですので、上のお土産ポストカード・本文&下絵写真の掲載大丈夫な感じです。)
大阪ご出身で、この日も大阪から車で渋滞に巻き込まれつつ中目黒にいらしたそうで、それはさておき、お話もユーモアたっぷり面白い対談形式のトークをされていました。
イラストがどのように描かれているか?
中村佑介さんのイラストは Illustrator でパスを駆使して描かれているように勝手に思っていました。この日は中村さんの作業工程もお話してくださったのですが、ケント紙に鉛筆で下書き→ペン入れ→スキャニング→Photoshopで彩色という手順だそうで、PC では主にベタ塗りの部分を塗るために使うとのことでした。ビル等の直線的なモチーフも紙上で定規を使って書かれているようで、イラストの線の部分については下のように

ほぼ紙上で仕上がっているんですって。へー。
人の描き方
この日は、アジカンのアートワークのイラストを中心に、時系列順に、ラフ案から完成イラストまでをスライドにうつしながらエピソードをお話、という進行でしたが、多くの女性イラストは、実際に女性モデルを見ながらということではなく、(男友達にポージングしてもらったりして)骨格描いて、そこから女性らしく肉付けしていくそうです。要は自由自在ということですね。
僕は Flash で人素材が欲しい時はいつも自分自身を撮影するか、それをトレースするかしかない画力なので、さすがイラストレーターさんって凄いなと素人丸出しで羨ましく思いました。
スランプ
アジカンの「ワールド ワールド ワールド」を描き終えられたところで、表現し切った感からか、それ以降絵が描けないというスランプに陥られたというお話をされました。そこからの立ち直りのきっかけとなったのは、出会う人と対話しながらその人の似顔絵を300枚近く!描き続けた(そういう展覧会を開催された)ことだそうで、それまで自分の内から溢れるものを追求していって「ワールド ワールド ワールド」の絵に到達していたけれど、似顔絵を描いた体験を経て「外界の刺激を表現する」ことの気付きみたいなのがあったそうです。なんだか格好いいですよね。似顔絵描いてもらった人いいなぁ。
一方僕のスランプといえば「ActionScript 書いたけど行列が分からんからヤル気なくなった」とか、表現以前の問題ですからねぇ。浅い。
インスピレーション
中村さんの憧れる・憧れた人は誰ですかという質問に対し、竹久夢二・ミュシャ・クリムト・鳥山明・ノーマンロックウェル・わたせせいぞう・つげ義春(の不条理な世界感)・あだち充などなど。あーなるほどと言われてみれば納得のご回答。
あと、物語を感じる一枚絵の魅力みたいなものが好きだと言われてました。すごく共感。
質問タイム
お話の後、20分程質疑応答タイムでした。来場者は9割5分は女性でした。イラストレーター志望の人も多かったようで、16歳の女の子とかもいらしてたようです。質問タイムは(中村さんのポストカードがもらえるという特典もありましたが)、9割の人が挙手するという盛況ぶり。
僕も「ご自分が描くカワイイ女の子のイラストにムラムラすることはあるのでしょうか?」と質問させていただいたところ、それにまつわるエピソードを結構喋っていただけました。結論としては「ムラムラします」ということでした。中村さんが人物を描かれるときは、まず裸を描いてからその上に服を描いていかれるそうです。
一応本来の質問意図としては、「お仕事無関係のエロ目的で描くことがあるのか」をお聞きしようかと思っていたのですが、会場の女性比率を考えるとこれ以上ディティールは聞かないほうが賢明な気がしてやめましたが、中村さんご本人はとてもオープンに何でも答えてくださる気さくなかたでした。
サービス精神旺盛な方で、トークもあけっぴろげでしたし、ご自分のポストカード・ポスター・出版物などなどをプレゼントされてました。楽しいお話をありがとうございました。
・中村佑介さんサイト「檸檬通り」
・中村佑介さんブログ「僕のアベノライフ」
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Comments:1
- Happy fox 09-12-15 (火) 17:27
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はじめまして。サーフィンしてたら、漂着しました。
中村さんってパスで描いてるんじゃないんですか。僕もパスで描いているものだと思っていました。手書きとは・・。まさに職人芸ですな。
中村さんのデザインには、強く日本の美を感じます。構図、日本人らしい女性、余白、色彩等々。美しい。とても目から鱗な記事でした。ありがとうございます。