ゲームと情操教育てきなこと

  • 2009-11-18 (水) 13:37
  • diary

昔ファミコンのゲーム「ドラえもん」の海底ステージのある場所で、2コントローラーのマイクに向かって「ドラミちゃーん!!」と叫ぶとドラミちゃんが出てきてアイテムをくれるという裏ワザがありました。

そういうことにしておく

今思うとこのユルさがとても良かったんじゃないかと思うんです。当時のファミコンで音声認識できるわけもないので、別に「ドラミちゃーん!!」と叫ばなくても「あーーーー」というだけでもドラミちゃんは出たんです。でもそこを「ドラミちゃーん!!」と叫ぶということにした裏ワザ提供者、さらに「ドラミちゃーん!!」と叫ぶということにしようと暗黙の了解をした僕ら子供達
今の時代、音声認識技術も格段に向上しているので、極端な例を挙げると、下手すると「ドラちゃーん」と間違った言葉を叫ぶとダメという余計な技術力アピールをしてくるソフトメーカーがでてくる可能性もなきにしもあらずで、しかも世の風潮的にそういう厳格さを求めちゃってる感じがしないでもありません。そういうのは英語ソフトとかでやればよいのであって、上のドラえもんのような子供が遊ぶゲームでは必要ないですよね。
性能由来からくる昔のゲームのユルさは、楽しみ方を子供(エンドユーザー)にゆだねるという効能があったように思います。「ドラミちゃーん!!」と叫ぶ技ということにしよう、その方がイイ感じだから。という判断。周りに友達がいたらあえて違う面白ワードを叫ぶアレンジの自由もたっぷりありました。好きな女の子の名前告白してゲームどころじゃない空気にすることもできたし、「おかあさーーーん!」と叫んで微妙な空気を作ることもできました。しかもそれにちゃんとゲーム側が反応してくれてた(仕様がユルかったから)。こうやって子供の頃からゲームを楽しみながら今でいうKYのラインを学習していたといえばいたのかもしれません。

今大人になってウェブを使うにあたり、そういう委ねられたゲームで遊んできたユーザーはウェブに対しても「コンテンツの受け手としてそう受け取っっておいた方がイイ感じだから。」という、コンテンツとの暗黙の了解がしやすく、ネット性善説を許容できる素養が残ってるんじゃないかと思ったりします。

コンプリート性

僕が子供の頃は、今ほど最強レベルやアイテムコンプリートにこだわりがなかったし、あったとしてもゲーム的にそれほど時間がかからないゲームばかりでした。ちっちゃい頃からネットや必勝本でコンプ目指して時間使うというのはやはり完璧を良しとする育ち方をしがちだと思う。何がゴールかを他人(ネットや本)が提示しちゃうもんだから、他の終わらせ方が許容できないって感じになって、挙句いろんなネットのありようが受け入れにくくなるかもっていう。

裏ワザ

裏ワザにも何種類かあって

  1. 開発者がデバッグ用に用意したのが漏れたもの:コナミコマンドとか、ゆうていみやおうきむこう・・・とか
  2. 単なるバグ:壁を抜けたりしてキャラをマップ外に移動させたりできる。最終的には結果バグってゲームリセットするハメに。
  3. ユーザーが見つけたネタ:キンタマリオとかそういうの。バグでもなんでもないんだけど、そう思って見ると面白いし、友達と盛り上がるいいネタになる系の裏ワザ。

を全部ひっくるめて「裏ワザ」と呼んでいたように思います。今は子供にもわかるぐらいの3的要素は激減(隣に友達がいる状況が少なくなったせいもあるかも)し、1はあったとしても作為が感じられるようになり、2はよりクリティカルになってユーザーがキレちゃうことが増えてる。2はセーブするゲームが増えたこともあると思うけど、バグり方に可愛げがなくなってるようにも思います。64の007のバグは面白かったですけどね。
結果、なんかゲームの向こうに製作者っていう人間がいるっていう認識が薄れてるんじゃないかと思って、あーだからこないだ製作者が前面に出てたBEYONETTAのサイトに感動したというかそんなん。

ファミコンは調子悪かったら本体とカセットに息吹きかけたり、ほんとに叩いて直したりしたんだけど、そういう身体性も今はなくなってブラックボックス化してるのも、対ゲームとのスタンスの変化に影響してるかもしんない。

クソゲー

ファミコンカセットは大体5000円ぐらいした記憶があります。今ほど事前情報もないので、超頑張ってお金貯めてやっと買ったらクソゲー(クソつまんないゲーム)だったということを何度も体験してきました。毎度キレてたらしんどいし、玉石混交なのは知ってるからむしろクソゲーを選んで買った自分が悪いという、いやむしろすがすがしい、いいネタになった。友達に貸して違うの借りてやろう!さぁ次は何を買おう!みたいに思ったふしがあります。
自己責任の線引きのズレみたいなのをネットでたまに感じる時があって、iPhoneアプリの辛辣一つ星コメントとか、フリーライダーの怒りようとか、いろいろ怖いなぁと思うんですけど、無料コンテンツだったら「いやなら使わなきゃいいのに」とか、有料アプリだとしてもこんだけ事前情報もあふれてるんだからそれはもう自己責任ってことでいいんじゃないかと思うのですけど、そこでキレちゃう人はもしかしてクソゲー買ってこなかったんかなぁと思ったり。あとさっきのゲームの向こうに人間がいる認識がやっぱり薄いからかも。

懐古っぽくいろいろ書いたけど、さらに昔にメンコとかベーゴマで遊んでたユーザーから見たら別の見方があるだろうし、ようは「これだから最近の若いもんは・・・」論ですね。

あと、コンテンツ作る側のダメ人間の言い訳として、「生き死にに関わるようなコンテンツじゃない時は、多少のバグも可愛いもんだよ。許容してねウフ。」っていうことを言わんとしてるかもしんない。

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